常夏の島と国際化
こんにちわ、このホームページの管理をしている大浜第一病院の冨安と申します。
11月も中旬に入り、日本各地では秋から冬へと移り変わり寒風が吹いている所もあるかと思います。
沖縄は朝晩は少し肌寒くなってきたものの相変わらず日中は夏日和です。
この写真はウチの病院の病室から見える今日の景色です。
大浜第一病院は那覇の港近くにあり毎日、病室から沖縄の美しい青い海を楽しむことが出来ます。
晴れた日は世界遺産に登録された慶良間諸島まで見渡すことができます。
病室から空の青さと海の蒼さのコントラストを見ていると自分が病院で働いている事をしばし、忘れてしまいます。
こんな良い立地に有る我が病院から毎週火曜日には大きな豪華客船が2,3隻も港に寄港しているのを観察するのが私のちょっとした楽しみです。
何を隠そう、この豪華客船は全て中国からの観光客船なのです。
今、那覇は国際化が進んできており、コンビニエンスストアの店員や単純労働はネパール人、観光客については日本人より中国人の方が多いほどです。
ですので、毎週火曜日の国際通りなどは日本語よりも中国語を聞く機会が多かったりします。
そして、コンビニに入ると店員はネパール人。なかなか、異国情緒を楽しむことができます。
さて、ここからが本題。
これだけ外国人が増えるとそれだけ病院にお世話になる人も増えてきます。
ERにて深夜当直していると中国語しか話せない中国人やネパール語と少しの英語しか話せないネパール人など、なかなか国際色豊かなcaseに遭遇します。問診をとるのに一苦労します。
幸いながら、私は医者になる以前はバックパッカーとして世界中を放浪していたのでネパール語や中国語など幾つかの言語は簡単な会話が出来、異国の患者さんが来ると妙にテンションがあがってしまうのですが、鑑別を考える時にふと立ち止まってしまいます。
例えば、ネパールから来日して一ヶ月の男性が2週間以上継続する発熱で来た場合では鑑別は色々と変わってきますし、旅行前からの発熱で受診する中国人(熱あるのに遊びに来るなよ!)は熱帯感染症の鑑別も入れなければいけませんし、更には詳しい問診を取ろうにも今度は言語の壁にぶち当たる。
なかなか、外国人の診察は大変です。
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